
こんにちは、nobmileです
梅雨に入り2-3ヶ月レザージャケットは
お休みの時期になりました
大事に着ているレザー、どうやって手入れして
保管しておけばいいか心配ですよね。
レザー製品というと扱いがむずかしいイメージがありますし、いじって失敗してしまうと怖いと思っている方も多いはず。
しかし今のレザーはなめしも染色も格段に技術が上がっているので昔と違いメンテナンスもかなり楽なんです。
まずは気持ちを楽に♡
基本的なお入れと保管はたった4工程
- レザー面全体を乾いたタオルで拭く
- 着用時に汗をかいた記憶があれば固く絞ったタオルで裏地を拭く又はファブリーズのようなものを使用
- 1日室内に干しておく(内側を濡れたタオルで拭いた場合)
- ハンガーに吊るしボタンを締めてクローゼットにしまう
これだけです。
皆さんが思うほど難しくないのです。
しかしレザーと言っても種類やなめし方も様々。
そんな点を含めてレザーマイスターの私が少し掘り下げて説明したいと思います。
シーズンオフのレザージャケット手入れと保管♪簡単だが注意点あり
このブログでは細かく説明していきますが
素材にもよりますが、本来はできるだけ手を入れない方がレザーのためなのです。
しかし安い皮革・固い皮革ほどメンテナンスが必要です
1.シーズンオフのレザージャケットの手入れ しまう前にしておくとよいこと〈皮革面〉
表革(ナッパ) 表面を拭く
スエード(裏革)以外は乾いたタオルで全体を軽く拭く
食物などの飛び散ったものが悪さをする場合があるので表面についたものを落とす
なでるように軽くでOK
↓表革(ナッパ)ツルっとした素材
牛革などの固めの素材や触ったときに乾いた感じの素材の場合は全体を乾いたタオルで拭いた後、ミンクオイルなどを塗ってください。
その場合は目立たないところで試してみてくださいね。
フランス製ミンクオイル100%
強力な保湿効果と柔軟性を与える。一般のミンクオイルと違いさらっとした使用感が特徴。
靴や財布など、皮革を育てたい方は持っていたいオイルですね。
裏革(スエード) ブラッシングをする
スエードは起毛してある素材ですので毛の中の誇りを取るという意味で軽くブラッシングをします
洋服用の柔らかいブラシでソフトかけてください。
両手で方のあたりを軽く持ち軽く振るだけでも大丈夫です。
スエードは繊細ですのであまり触らないことがポイントです。
↑裏革(スエード)ビロードのような素材
創業300年江戸屋謹製携帯用豚毛ブラシウールコート・スエード用
ヌバックはできれば触らない
ヌバックは表革をサンドペーパーで起毛した素材です。
ヌバックも柔らかいブラシでブラッシングレベルでいいと思います。
基本は最初に書いたとおり、触らないのが一番です。
スエードと違い起毛の高さも低いので汚れはつきにくいですしね。
2.シーズンオフのレザージャケットの手入れ しまう前にしておくとよいこと〈裏地面〉
基本的には何もする必要はありません。
着用時にかなりの汗をかいた記憶のある方
タンクトップ等の上に直接着用した場合
は裏地が汗を吸い込んでいる場合がありますので少し手入れをしておきましょう。
固く絞ったタオルで裏地を拭く。
通常の着方ならば背中面と脇の周囲だけで問題ありません。
全身汗でびっしょりになる季節に着用することはほぼありませんので。
布製品用の消臭スプレーでもOKです。
濡れたタオルで拭いた場合は半日ほど家の中で干してください。
水分が完全に飛べば安心です。
皮革のリバーシブルタイプは乾いたタオルを使用してください。
2.シーズンオフのレザージャケットの手入れ しまう前にしておくとよいこと 〈汚れ〉
表革(ナッパ) 仕上げ方によって落とせない素材がある
通常のツルっとした表革の汚れならばまずは文房具屋さんで売っているプラスチック消しゴム(白)で軽く擦ってください。
落ちないようでしたら市販のレザー専用の汚れ落としはかなり効果があります。
商品も豊富にあるのでお好きなものをお使いいただければ大丈夫。
ちなみに私が20年近く使っているのがトーエーのスペシャルクリーナーです。
店頭で仕事をしていてもこのクリーナーが無いと心配なので常に持ち歩いています。
ムースタイプです。乾いた布に取り、ムースの泡をかるくつぶしてサッと拭いてください。
強くゴシゴシするとレザーを傷めます。
汚れがよく落ちるのでレザーの色が布につく場合もありますが気にしなくて大丈夫。
靴・バッグ・ソファや人工皮革にも使えますのでご自宅に1本あると便利です。
Amazonより
水染めタイプのナッパ・ヌメ革は注意!!!
ヨーロッパの素材に多い水染めタイプ。
本来のレザーの良さを存分に楽しめる上質な素材ですが、水を垂らすとス~っと中に入ってシミになってしまうのです。
このような素材はクリーナーやクリームは使えません。
そもそもこのタイプの素材は着用する中で人のカラダ(手や首など)からでる脂などを吸収し、色が濃くなったり変化していく独特の風合いを楽しむ素材なので首回りの脂汚れなどを気にしていると着用できません。
常にきれいな状態で着ていたい方には向かない素材ではないかと思います。
プロにとってはたまらない素材ですが、日本の方の国民性に合わないので私はあまり扱いません。
裏革(スエード) 砂けしゴムかサンドペーパー
スエードはクリーナーやクリームは使えません。
スエードの汚れは起毛した先の部分が汚れるのでその部分を削り落とすイメージです。
小さな部分ならば砂けしゴム。砂けしゴムのグレーの方を使います。
面が少し広いようであればキメの細かいサンドペーパーがベストです。
いずれも強くゴシゴシとしないでください。
白っぽくなってしまったり、素材を傷めてしまいます。
柔らかく撫でるように軽く擦ってみてください。
経験上の話ですが、クリーニングに出すより砂けしかサンドペーパーの方がきれいになると思います。
ヌバックは起毛が短いので触らない方がいいと思います。
3.シーズンオフのレザージャケットの手入れ しまう前にしておくとよいこと 〈ボタンをしめてハンガーにかける〉
ポケット内を確認
意外に何かが入っているものです。ガムを紙にくるんだもの、あめ玉、もらったお菓子など笑
お札ならラッキーです。
とにかく一度確認してください。
ハンガーにかける
畳んでしまうのはNGです。ハンガーにかけてください。
肩部分や上腕部にハンガーのあたりが出ないようにハンガーのサイズを気をつけましょう。
クリーニング店でもらった針金ハンガーはできれば×
肩幅より広すぎ、狭すぎも×
適度な厚みのあるパンガーがベストです。
厚みがなくてもカーブしていて衣類が落ちにくいハンガーなども売っています。
肩線とハンガーを合わせてきちっとかけてください。
一度ちゃんと掛けてしまえば次に着る時まで動かないのでここは丁寧にハンガーに着せてくださいね。
サイズの目安
メンズ用 43cm前後
レディス用 38cm前後
ジャケットの肩幅を測ってみてくださいね。
ハンガーには厚みはないのですがカープしている上に滑り落ちないような素材でできています。
自宅ではこのタイプを使っています。
Amazon
ボタンやファスナーを締める
ハンガーからズレないためです。
着用時期は気にすることはありませんが、数ヶ月着ない場合はボタンのチェックも含めて締めておくことをおすすめします。
これはレザーに限ったことではありませんよね。
カバーはどうする?
表革の場合は必要はありません。
水染めタイプやヌメ革、スエードやヌバックは不織布などのカバーをかけることをおすすめします。
例えばいらなくなったワイシャツなどを掛けておくのもいいでしょう。
ビニールのカバーは水分がこもるのでNGです
クローゼットにしまう
普通にクロゼットにかけてしまってください。
奥の方に入れずに常に出し入れする位置だと空気が循環するのでベストです。
まとめ
読んでいただいてわかるとおり、難しいことはひとつもありません。
メンテナンスが一番必要な素材(スエード等)でこのレベルです。
それでもわからないことがあったり、品物をチェックしたときにボタンが外れそう、とかクリーニングに出そうかな、などありましたらご相談ください。
下記ホームページ内のお問い合わせコーナーよりお気軽にお問い合わせいただけます。
その際はブログを読んで、と一言付け加えていただけますと幸いです。
わかる範囲でアドバイスをさせていただきます。
相談は無料ですので安心してくださいね。
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株式会社フックエンタープライズが扱うラムレザーにははっ水加工がかかっており雨の日でも安心して着ていただけます。
選ぶ素材も上質なのでオイルやクリームでのお手入れはいりません。
軽くてほんと便利です。
楽天「皮革専門店JHA-JHA」にすこしだけ商品も掲載しています。
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返品無料なので試着のつもりで注文OKです。
ということで、お手持ちのレザーで心配なことがありましたらお気軽にご相談くださいね。



